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教育を変えるために教育団体を立ち上げた18歳、SERUCHOCOにインタビュー

インタビュー

日本の教育を変えるため、教育団体Sentliberを立ち上げ

⸻自己紹介をお願いします。

カナダの高校に留学中の18歳、SERUCHOCO(岩佐 星流菜)です。

教育団体Sentliberを立ち上げ、ユニコーン起業部やWOODOにメンバーとして参画しています。TSG2022のイベントに参加したこともあります。また教育に興味があり、将来は学校をつくりたいと考えています。

⸻立ち上げた教育団体Sentliberについて教えて下さい。

教育団体Sentliberは2022年の1月に立ち上げました。日本の教育を変えるために、学生である運営メンバーが自ら学生の為のプロジェクトを企画し、課外活動をしたい外部の学生と共にSDGsや街の活性化、多文化理解をはじめとする社会問題の解決に取り組んでいます。

設立してから1年経っていませんが、これまでのイベントの参加者は約50人で、高校生ビジネスコンテストや教育関係者への授業、小学生の自由研究サポート、国境をこえたthis is meのオンライン合唱、ママさんマルシェでの託児所などの活動を行ってきました。

活動するにあたって町内会や企業とも連携をさせていただき、学校では経験できないお金の話や地域の話、大人との関わりの機会を得られています。

将来学校をつくりたいという同じ目標をもつメンバーで構成されており、運営メンバーが企画したイベントには、何かやらないといけないけど何をしたらいいのかわからない方や教育に興味がある学生が参画します。

⸻参画されているユニコーン起業部やWOODOでの活動について教えて下さい。

ユニコーン起業部は、ChatWork創設者の山本さんが顧問を務めている団体のことです。ユニコーン起業部では、起業したい・起業している高校生や大学生のメンバーと週1で情報共有を行っています。

WOODOは、カナダにあるデルタで活動するスクールカンパニーです。デルタには遊ぶところがないため治安の悪いダウンタウンに遊びに行ってしまう問題や、移民が多いために留学生に興味を持ってくれず国際交流が難しい状況を解決することを目的としています。

2つの問題を解決するために放課後DIYやワークショップの場を有料で提供し、現時点では準備中ですがキャンドルや絞り染め、キーホルダーなどを行える場所をつくっています。

⸻TSG2022で行ったアプリ制作について教えて下さい。

TSG2022は、東京都とETICが主催するスタートアップや起業をサポートするイベントです。2022年夏に参加し、学生団体同士のマッチング、学生団体のイベントに参加したい方が申し込みを行うフォームが1つになったアプリの制作を試みました。

二次選抜からはカナダに戻らなくてはいけなくなったこともあり書類提出はしませんでしたが、来年は日本にいると思うので、2023年はより良い課題解決方法で参加したいと思っています。

日本の教育に対して疑問を抱き、カナダ留学を決意

⸻日本の教育を変えるために教育団体Sentliberを立ち上げたそうですが、それとカナダ留学には関連性があるのですか?

インターナショナルスクールの幼稚園にいたこともあり、小学校では呼び捨てではなく、ちゃん・くん付けで呼ぶことに違和感を覚えるなどと、日本の教育に対して少し疑問を抱いていました。

中学校までは違和感があっても常識だから仕方がないと思っていましたが、高校生になってから違和感は間違ってないと教えてくれるクラスメイトや先生に出会います。

それから日本の教育では自分自身が伸びきれないと感じて、自分の個性や可能性を最大限に伸ばそうと思い、カナダの高校に転校しました。

⸻なぜ留学先をカナダにしたのですか?

時差が少なめのオーストラリアやニュージーランドに行きたいと思っていましたが、新型コロナウイルスの影響で受け入れてもらえませんでした。イギリスやアメリカも考えましたが訪れたことのある国だったので、せっかくなら行ったことのない国にしようとカナダに決めました。

また日本と比較して、カナダは様々な国の方が暮らしていることもあり、多様性を身近に感じられることも理由の1つです。

⸻実際にカナダに留学して、自分の個性や可能性を伸ばすことができているなどの実感はありますか?

例えば留学後からYouTubeでの動画投稿をはじめたなどと、様々なことに挑戦できている実感があります。

私が通っているカナダの高校では担任の先生がいないこともあり、何か起こった時に助けてくれる人がいないような雰囲気で責任感を感じました。その責任感があるからこそ、自分で何とかしなければいけないと思うようになり、可能性を伸ばすことができたと感じています。

⸻カナダと日本での時差がある中で、どのように活動されていますか?

例えばカナダでの朝5時にミーティングがある時などは、頑張って起きています。ただ無理して生活リズムを崩すと、体調も崩れるので、あまり無理はしないように心掛けています。

⸻活動する上で心掛けていることがあれば教えて下さい。

活動を始めた当初は、アイデアについて考え過ぎてしまうなどの理由で眠れなくなることがありました。その影響で体調を崩してしまったこともあったので、休む時はしっかり休むことを心掛けて活動しています。

学校をつくることを目標に、広い視点で学んでいきたい

⸻教育に興味を持っている方は教育系の学生団体だけに所属することが多いと思いますが、教育以外の学生団体に所属されている理由を教えて下さい。

教育に携わる上で教育以外のことを知らないのは問題だと考えているため、教育以外の学生団体にも所属し、広い視点で学んでいます。

⸻将来学校をつくりたいとのことですが、どういった学校をつくりたいのか教えて下さい。

学校は可能性を伸ばすための場所だと考えていますが、日本の学校教育は可能性を伸ばす場所として上手く機能していないと感じています。将来的には、学生の可能性を伸ばせるような学校づくりをしたいと考えています。

⸻学校をつくるには様々な携わり方があるかと思いますが、どういった立場で携わりたいと考えていますか?

トップの方が現場を知らないことは良くないと思っているので、経営と現場の両方で携わりたいと考えています。

⸻高校卒業後の進路について教えて下さい。

高校卒業後は海外の大学ではなく、帰国子女入試か総合型選抜入試を受けて、リベラルアーツの大学に進学したいと考えています。

海外の大学は最先端だと思われることもありますが、実は教授が一方的に話し続けてしまうなどと日本の大学と同じような課題を抱えているそうで、高い学費を払ってまで通う必要があるのかと感じたのが理由です。

第1志望の大学は1年と2年の科目選択は自由度が高く、3年生から学部を選ぶというシステムです。3年生での学部選択もダブルメジャー制度があり、1つの学問だけではなく幅広く学べるそうなので、教育を軸に学んでいければと思っています。

⸻記事を読んでくださった方に伝えておきたいことはありますか?

現在、学生団体のマネジメントに関する本を執筆中です。どのようなマネジメントをして結果を残せたのか、挫折をどのように乗り越えたのかなどをインタビューしたいと考えていますので、取材を受けて頂ける方がいれば教えて下さい。

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