未成年と伴走するコミュニティ「Pedestal」を立ち上げる
⸻簡単に自己紹介をお願いします。
西大和学園高等学校3年の森井 佑樹です。現在、未成年と伴走するコミュニティ「Pedestal」の代表や東大起業サークル19期、姫路YMCAのバーチャルスタッフとして活動しています。
⸻未成年と伴走するコミュニティ「Pedestal」を立ち上げられた理由は何ですか?
中高生で活躍する子を増やすことを目標にしていて、これまでの学生団体では、学校でリーダーシップを発揮しているけれど、まだ何か足りないような気がしている子に、自分が面白そうな活動をして校外の世界を示していました。
正直、 学校外での活動を知るだけで参加してくれる層は取りきったと思っているので、部活が忙しくて組織に参加するのが怖い子などと、学校外での活動を知っても参加しづらい層を自分の団体で受け入れたいと思っています。
現在「Pedestal」には、40人以上のメンバーが所属しており、”これがしたい”と思った人がイベントを提案する形にしています。提案した人がリーダーとなり、一緒にやりたい人がメンバーとして参加する形態です。
「Pedestal」では、自分と1対1で1時間以上話すことを参加条件にしていることにより、コミュニティの安全性が保てています。”イベントやってみたいな”と思っているけれど、方法が分からない子に対して、イベント実現まで持っていくことをしています。
自分から動ける子だけではなく、やってみたい思いはあるけれど行動に移せない子に対して活動していこうと思い、未成年と伴走するコミュニティ「Pedestal」を立ち上げました。
自分の軸を持ち、積極的に活動
⸻熱意を持って活動されているそうですが、そういった熱意はどこから来るのですか?
どちらかというと自分は飽き性で、1週間自分が”何かしたい”と思って動かなければ、それをやめるくらいの感覚です。日数が経つと”飽きたな…”と感じてしまうタイプなので、何も投げ出さないように、早くするしかないと思って活動しているのだと思います。
あとは、NFT(代替不可能なデータ)などの勢いのあるプロジェクトは、1日単位で”昨日と違って、今日はこんなことがうまれました”といったニュースがつくられるくらいのスピード感で進んでいます。
自分が行っていることは基本的にはお金があまり関わってこないものです。 意識的にお金を絡ませない状況を作り出すことで、より早く決定の判断を下せる状況にしています。 自分の行っている事では、何よりも迅速さが重視されるが故の選択ですね。
⸻今まで様々な活動をされてきたかと思いますが、その中で1番印象に残っていることは何ですか?
高2の時に、学生団体「Teens関西」に所属していました。「Teens関西」は学校での活動を除くと、1番長く所属していた団体なので、やはり思い入れがあります。
他にも、学生団体は代表や副代表などの役割が多く、組織形態が分かりづらい場合が多いと感じています。しかし「Teens関西」では代表とメンバーの役割だけで、代表以外は全員平等、企業とのやり取りなどは代表が行うというハッキリした組織形態です。
平等性があり、新しく入ってきた人が活躍しやすいので、イベントをつくる流れが簡略化されています。のべ100人以上に向けてイベントを行ったのですが、そこで参加者の満足度を全員に調査したところ、5段階中4をつけた方が3人だけで他は5と、非常に満足度が高いものでした。
自分は時間に厳しく、90分のイベントを行ったら誤差は30秒以内に収めると決めているほどなのですが、それが実現できるのは「Teens関西」のメンバー構成がきちんとしているからだと思っています。なので「Teens関西」での活動が、1番印象に残っていいます。
⸻様々な学生団体で活動していく中で、心がけていることはありますか?
流されないことを心がけています。学生団体などの組織では発言力の強い人がいて、8割くらいの確率で正しいことを言っているのですが、”それは違うな…”と思った時も権威があるように感じて、”〇〇が言っているなら、多分そうなんだろう”と思考を止めてしまう場合が多いです。
自分は発言力の強い人に流されるのが絶対に嫌だと感じていて、誰が言っていたとしても自分の意見を持ってハッキリと説明して、多数決には絶対に従うようにしています。
⸻全日制高校に通いながら、学生団体での活動も両立する秘訣があれば教えて下さい。
自分は、学生団体での活動や剣道部副部長(引退済み)、バンド、美化委員長などをしています。東大に何十人も合格している学校に通っていることもあり、やっていることがしんどそうだと思うかもしれません。
自分の中でタイムスケジュールをつくっていて高2の時は、学校終了後に2時間ほど部活、1時間半かけて帰宅し、夕食や入浴を1時間以内に済ませていました。そして9時から課外活動をはじめ、残った時間で勉強をし、深夜2時頃に寝ていました。
現在は高3で受験勉強もあるので、このスケジュール通りではありませんが、深夜4時頃に寝ています。
⸻高校在学中の目標はありますか?
現在、関西で300人規模のオフラインイベントを企画中で、それを絶対に完成させるのが目標です。今まで高校生だからこそ、様々なチャンスを頂きました。卒業までに、高校生という名前を使い倒し、その価値を感じる人にアプローチしていこうと思っています。
大学進学後は、お金を動かしていきたい
⸻高校卒業後の進路を考えていれば、教えて下さい。
詳しくは決まっていませんが、教育や経営、経済系のどれかに当てはまる大学へ進学したいと考えています。
⸻高校卒業後に、やっていきたい活動はありますか?
どの地域に行ったとしても、大きなイベントを主催して、”多くの人が参加するなら、自分も参加できるかも”と感じてもらいたいと思っています。現在、自分自身はお金を稼いでいないので、ある程度、お金の動かし方を学ぶために、ベンチャーキャピタルで働きたいと考えています。
それ以外にも、自分が主催しているイベントを収益化できるモデルに作り変えようと思っています。
⸻この記事を読んだ方に、伝えたいことはありますか?
こういった記事を読まれている方は、何らかの活動をしたいと感じているのだと思いますが、自分が成功する未来が見えない、今活躍している人は特別な才能があると思っているかもしれません。
自分が課外活動をはじめたときは、みんな特殊な原体験や才能があり、その思いを伝えるだけで、大人の協力者を得られました。
しかし自分や後輩の代からは、そういった原体験だけで活躍できる時代ではなくなっており、目の前にある課題に参加することを繰り返して、活躍している高校生として呼ばれるようになりました。
”特別な人間ではないから諦めよう”ではなく、原体験が何もなくても挑戦する心だけあれば、何とかなるのではないかと思います。もし何ともならないのであれば、気軽に僕のDMへ連絡してきて下さい。
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