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アークの研究・普及活動を行う、大学1年生「あゆ( ‘o’ )!!!」にインタビュー

インタビュー

研究活動に力を入れた、高校時代

⸻簡単に自己紹介をお願いします。

土屋 愛結(あゆ( ‘o’ )!!!)です。私は現在、京都産業大学 理学部 宇宙物理・気象学科に通っている1回生で、アークという大気光学現象が大好きで研究しています。

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アークについては、下記の動画で詳しく説明されています。

⸻今までやってきたこと、経歴を教えて下さい。

高校3年次の夏から大気光学現象の発生条件について研究していました。その中で必要だったソフト「GrADS」を独学したり、勉強会で大気光学現象についての講演発表などにも挑戦しました。

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「GrADS」については、こちらの記事で解説されています。

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⸻「GrADS」を独学で勉強されたとのことですが、何が参考にした書籍などはありますか?

「GrADS」は主に大気海洋分野で使われるマイナーなソフトなので、なかなか書籍がありません。なので、東北大学さんの気象研究室が出しているサイトを見ながら勉強していました。

気象について深く学ぶため、気象系の大学へ進学

⸻今やっていることを教えて下さい。

大学の勉強がメインですが、Python(プログラミング言語)と気象の勉強もしています。

⸻なぜ、Pythonを学んでいるのですか?

「GrADS」は気象データを画像みたいに可視化するのを得意としているソフトですが、Pythonのほうが色々な方が使われているので、検索掛けた時に引っかかりやすかったり、本なども充実しています。

また、気象分野を研究されている方でも「GrADS」ではなくPythonをメインで使われている方もいるので、新しいことにも挑戦してみたいという思いもありはじめました。

⸻大学の勉強では、主に何をされているのですか?大学の勉強と研究の関連性はありますか?

1回生、2回生は数学と物理がメインになってくるので、今はあまり気象のことはやっていません。

また、自分の大学に限らず、大気光学現象は日本で研究をやられている方は殆どいない分野です。京都産業大学では、宇宙について詳しい方もいるので、色々なアドバイスを頂けたらなと思っています。

⸻現在通われている、京都産業大学 理学部 宇宙物理・気象学科を選ばれた理由を教えて下さい。

京都産業大学は、地球気象だけではなく、惑星気象研究として大気放射などの光学現象をやられている方もいらっしゃるのでその視点からもアドバイスを頂けたらなと思い、選びました。あとは一人暮らしがしたかったので、実家がある神奈川から少し外に出てみようかなと思ったのも理由の一つです。

大学院進学を視野に入れ、研究や普及活動に励む

⸻研究をするとなると大学院に進む方が多いように感じますが、今後進学される予定はありますか?また進学されるのであれば、修士と博士、どちらを目指しますか?

大学院には進学したいと思っています。できれば博士号まで取りたいと思っているのですが、大気光学現象以外の気象研究を行うことにはあまり興味がなく、博士号というと研究者のイメージがあるので、研究者になりたいかと言われると少し微妙なところがあります。

私は人前で話すことが好きで、研究そのものよりも魅力を伝えるアウトリーチ活動(一般の方に分かりやすい言葉で研究内容などを伝える)に関心があるので、まだ修士と博士のどちらを目指すのか、考えが深まっていない感じです。

⸻今後やりたいことを教えて下さい。

具体的な職業などは決まっていないのですが、大気光学現象の発生予測をしたい気持ちはずっとあります。なので、研究者になるか趣味の範囲とするのは分かりませんが、生涯研究活動は続けていきたいと思っています。

また、現在解説サイトをつくろうとしていて、誰でも気象分野を学べるようにしたいなという思いもあります。あとは、高校生で研究活動をする場所などが少ないので、そのサポートができたらいいなと思っています。

⸻最後に伝えておきたいことはありますか?

私は、起立性調節障害(朝起きるのが難しくなる病、現在は回復している)による体調不良から一時的に高校に通えなくなり、大学受験勉強からリタイアしました。その中で唯一できたのが、パソコンでの作業がメインの研究でした。

学校に行けないことなどがあったとしても、好きなことをやってみると、結構世界が広がったりしました。高校3年生から研究をはじめて、受験生の年にまわりと違う経験ができ、今となっては学校に行けない状況になって、良かったと思っています。

なので、“余裕がない時こそ”好きなことを積極的にやっていくのが大事なのかなと思います。

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