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クラウドファンディングで絵本出版した明治大学4年生の「石塚玲央」にインタビュー

インタビュー

クラウドファンディングで絵本出版

⸻自己紹介をお願いします。

明治大学情報コミュニケーション学部4年生の石塚玲央です。理系から文系に変更したことによる1年間の浪人、2年間の休学期間があり、同級生と比べて3年ズレているので、実質6年生になります。

2022年2月に絵本出版のためにクラウドファンディングに挑戦するなど、普段は「違いがあるからこそこの世界はオモシロイ」をコンセプトに、様々な活動をしています。

⸻こういった活動をはじめたきっかけを教えて下さい。

「想いはカタチにして初めて意味を為す」という言葉を大事に、大学1年生から活動しています。英語を学ぶために、明治大学情報コミュニケーション学部に入学し、その集大成として1ヶ月かけてタイ・カンボジア・ベトナムを横断するプログラムに参加しました。

国連の方に1ヶ月間で学んだことを英語でアウトプットしましたが、学生の視点でSDGsについて考えたプレゼンで終わってしまいました。

これではプレゼンしたはいいものの、何かが変わるわけではありません。1ヶ月かけて様々な都市を訪れた経験は、僕自身にとっての意味はあっても、それが他の人にとって意味のあることではないということです。

それからは、考えたことや感じたこと、気づいたこと、学んだことを5年間ブログに書き続けるようになり、それから様々な活動に繋がっていきました。

⸻絵本出版について詳しく教えて下さい。

その後、小さい頃に描いていた絵とブログで身につけた文章を掛け算し、絵本を出版することにし、とりあえず作品をつくりました。それをFacebookにポンッと投稿してみると「これ、本にしないの?」などの声を掛けて頂けるほど好評でした。

絵本での活動を広げていくために「絵本大賞」に応募してみたところ、主催の会社から「出版してみませんか?」と言われましたが、大学生の自分には支払える金額ではありませんでした。

それでも支払えないことを理由に諦めたくないと思い、様々な方法を考えます。最終的には、資金も集められて自分のコンセプトを広めることができ、そして制作過程に人を巻き込める、クラウドファンディングを実施することにしました。

大学では、レール社会の構造や成り立ちについて学ぶ

⸻明治大学情報コミュニケーション学部では、どういったことを学ばれているのですか?

明治大学情報コミュニケーション学部は、簡単に説明するなら、カリキュラムをつくる学部です。

法学部なら法律、経済学部なら経済と、与えられたものを自分でこなしていく学部は多いと思いますが、情報コミュニケーション学部では自分でカリキュラムを考えるのが特徴です。

教育に興味があったので、日本におけるレール社会の構造や成り立ちについて、5年間学んでいます。浪人生の時、小・中・高・大という電車が走っていることに気が付きました。高校進学率が99%以上、大学進学率が6割ほどの現在は、無批判的に大学に入学する現状があると思います。

そうすることにより節目節目で考えることがなくなり、いつの間にか大学生になってしまいます。一般的には自分が電車に乗っていることに自覚がないことが起こっていて、伝えないと気づきません。

電車に乗ってしまうと、自分の感情や何をしたいのかが分からないということが起こるのではないかと思っており、絵本などを通じ、それ以外の方法をつくっていこうと思っています。

「違いのオモシロさ」を感じてほしい

⸻大学卒業後は、何をしたいと考えていますか?

前倒しになることはあるかもしれませんが、2027年12月2日には起業します。

就職活動をしたこともありましたが、型にはめ込まれると、自分を上手くいかせないタイプなので、辞めてしまいました。現在、個人事業主として仕事しているので、そういった生き方が自分には、合っているのかなと思っています。

⸻なぜ、2027年12月2日なのですか?
12月2日を英語にするとDecember Secondになり、この中にはDEBESOというアルファベットが入っているので、デベソの日としています。2022年12月2日から毎年、「違いのオモシロさ」を感じる1日というコンセプトで、オンラインイベントを実施予定です。

どんなに遅くても5年以内に法人化したかったので、2027年にしました。デベソの日に起業したいため、前倒しの場合でも、必ず12月2日に起業します。

⸻記事を読んでくださった方に伝えておきたいことはありますか?
あなたにしかない色や物差しがあり、それは誰かにとって面白いものだと思っています。

「自分の中では、そんなことないよ。」「僕なんて…」と思うかもしれませんが、自分にとって普通なことっていうのは、誰かにとっての当たり前ではありません。

自己完結するのではなく、自分が思ってることや感じてること、考えてることを出してみると、面白いことが起きると思います。

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