大学受験での失敗をバネにし、校外活動を積極的に行う
⸻簡単に自己紹介をお願いします。
現在大学3年生で、大学では経営学について学んでいます。私はブライダルに興味があり、結婚式を挙げる人を増やしていきたいなと思っているので、Change Weddingという学生団体の人事部で、新メンバーの面接などの活動をしています。
兄弟に障害の人がいる、いわゆる”きょうだい児”に興味があり、問題意識を感じてTwitterでのツイートなどをさせていただいているような状況です。
⸻現在、学生団体に所属されているとのことですか、所属している学生団体について詳しく教えて下さい。
Change Weddingは、ブライダル業界を目指す人たちが集まるような学生団体です。”若者から結婚式を通して社会を幸せに”をビジョンとして掲げております。
例えば、医療に興味がある人は医療で、国際協力に興味がある人は国際協力と、人を幸せにする手段は色々あります。そうした中で、私達は結婚式が好きなので、結婚式を通して社会を幸せにしていきたいと考えております。
現在は私達が将来ブライダル業界や結婚式に携わっていく中で、より良い結婚式を届けていくために、今ブライダル業界にいらっしゃる方をお招きしたりですとか、将来私達の団体で結婚式を作っていきたいと考えているので、それについての話し合いを行っています。
⸻現在のような活動を始められたのは、いつ頃ですか?
学生団体での活動を始めたのは、大学2年生の12月です。それ以前に、ブライダル以外の活動はしてまいりまして、興味のある企業との商品開発やイベント企画などには、大学に入ってから取り組んでいました。
⸻活動をはじめたきっかけは何かありますか?
何か大学に入ってからアクティブに動こうと思ったのは、第1志望の大学に落ちてしまったことがきっかけです。
いわゆる学歴フィルター(学歴で評価されること)は存在して、例えば、同じTOEIC800点を取ったとしても、大学の偏差値やブランド力が高い人の方が有意に見られてしまうのは避けられない現象だと思いました。
どうしたらいいんだろうと考えたときに、自分や所属している大学だからこそ、できる経験をしていこうと思いました。
それで大学1年生のときは、大学内で募集している活動を探したり、大学外でもできるような活動をどんどん探して自分で仕掛け、やらせていただいているような状況です。
自身の経験から、ブライダルやきょうだい児に興味を持つ
⸻ブライダルやきょうだい児などに、そういったことに興味を持ったきっかけは何かありますか。
高校1年生のときに、友人に彼氏ができたことが心から嬉しくて、本当にお祝いしたいなと感じました。
それまで自分は国際系に進むのだと思っていたのですが、高校で職業診断をやったときに、ウェディングプランナーという職業をたまたま見つけ、これならカップルの幸せを応援できると思ったのがブライダルに興味を持ったきっかけです。
自閉症を持っている兄がいて、同じ障害を持っている人よりは苦労していない方だと思うのですが、それでも小学生のときは周りの子と比べて、少し我慢しなければいけないことが沢山ありました。
例えば、修学旅行で買ったお菓子を全部食べられてしまったり、カチューシャを折られてしまうこともあり、普通の兄弟よりも自分に対して理不尽なことをされることが多かったです。
そうすると「自分が我慢しなきゃ。」「自分がしっかりしなきゃ。」「この子は障害だから仕方ない。」などと、どんどん溜め込んじゃう人が、増えてしまう可能性があります。私もそういう時代があったので、孤独の解消や気持ちを打ち明けられる場を作っていくことも視野に入れています。
⸻現在様々な活動をされていると思いますが、活動していく中で、心がけていることはありますか。
なるべく明るいことを言っていきたいなと思っています。
私は人生目標として掲げていることが、1人でも多くの人をポジティブにすることなので、暗いことを言わないようにしてます。ミーティングで疲れたり、やることが多くて憂鬱になったりすることもあると思うので、「頑張っていこう!」と声を掛けています。
あとは、なるべく論理的で説得性を持たせることは心がけていて、自分の意見を言うときやツイートするときでも、自分の意見で動かしていきたいです。そのために、なるべく論理的にかつ、わかりやすくすることは、人に確実に想いを届ける上で大切にしています。
ミーティングなどでは、相手の意見を必ず肯定することを心がけています。やはり譲れない自分の意見がある中でも、相手の立場に立つと相手としても譲れないっていうのは間違いないはずです。
それをどうしたらその意見として取り入れられるかというところもそうですし、相手のことを肯定することで、そのチームで作っていく上で、何かより良いものができるのではないかと考えています。
結婚式に情熱がある仲間を支え、きょうだい児の居場所をつくっていきたい
⸻今後の大学生活や卒業後に何かやってみたいと考えていることがありましたら、ぜひ推し教えてください。
結婚式に情熱がある仲間が増えているので、その仲間がしっかり頑張れるような機会や環境を作ってあげたいと思っています。それに加えて、きょうだい児の皆さんのコミュニティはあるようですが、いざという時の逃げ場のようなところがないように思いました。
そのため、いざというときに泊まったり、逃げられたりするシェルターみたいなのをつくれないかなと感じています。
あとは、より多くの方に良い結婚式を挙げて欲しいし、結婚式を諦める人を私は減らしていきたいと思っています。やはりプランナー(結婚式をつくる人)の腕はすごく大事なので、プランナーさんと新郎新婦さんがマッチングするサービスみたいなものをつくれないかと考えています。
⸻記事を読んでくださった方に何か伝えておきたいことありますか?
ブライダル業界は「ブラック、激務。」「キツイ、体力勝負。」などと悪く言われるほど大変な仕事ですが、やはり素敵な瞬間がたくさんあると思います。
なので、今の時代、結婚式に興味を持つ方、特に男性の方は少ないと思いますが、少しでもブライダル業界に興味を持ってくれる人が増えたらと思っています。
自分は、結婚式は自分に向けられた愛に気づく場所だと思っています。例えば、新婦の方が、おばあちゃんがくれた、ぬいぐるみをずっと大事にしていたことを、おばあちゃんは気づいていませんでした。そのことを新婦さんは結婚式で、伝えることにします。
結婚式は節目で、思いを伝えるイベントなので「ずっと、このぬいぐるみを大事にしていたんだよ」と言って、おばあちゃんは新婦さんからの愛情に気づくことができました。
結婚式は、自分に向けられた愛に気づき、自分がずっと思っていたことを伝えられる場だと思います。お金はかけなくていいと思うので、沢山の人にあげてもらえたら嬉しいです。
- Twitter(https://twitter.com/hasepiii_)
- Change Wedding(https://twitter.com/change_wedding)
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